手作り石鹸の保存方法
私も石鹸を作り始めた時に、いろんなことを調べていたのですが、
なかなか知りたい情報が出てこない!!!(・・;)
特に「保存方法」については情報数が少なく、あーでもない、こーでもないと試行錯誤を繰り返しました。。。
今回はその「保存方法」について書きたいと思います^ ^
まずコールドプロセスで作られた石鹸には「グリセリン」という成分が含まれています。
工程の中で出る副産物なのですが、
このグリセリン、性質として「水分を引き寄せやすい」です。
ですので、湿気が多い所などではすぐに水分を引き寄せてしまいます。
これがとても曲者。
日本の夏はものすごく湿度が高いです。
梅雨なども長期間多湿の状況が続きますねσ^_^;
おまけに、石鹸などを置いておくであろうと考えられるシンク周りや洗面所周りも湿気だらけ(°_°)
「どこにしまえば良いの!」という感じですねσ^_^;
あと避けなければならないのは「高温」です。
手作り石鹸の基材はキャリアオイル。
キャリアオイルは高温に弱いものが多いです。
また、手作り石鹸では未反応の苛性ソーダを残さないために、安全性を保つため、鹸化率を100%にはせず、少しだけ鹸化率を下げています。
(月と六ペンスでは鹸化率90〜92%にしています。)
10%近くは化学反応していないキャリアオイルが残りますので、すぐに、というわけではありませんが、必ず酸化はします!
長期間使わない場合はこの2点に最大限に気を使わなければなりませんσ^_^;
(すぐにお使いになる場合には問題ないかと思います^ ^)
「高温多湿」を避ける場所といえば、
簡単に思いつくのが「冷蔵庫」。
夏場などは冷蔵庫に入れておいてもいいかとは思います。
しかし気をつけなければいけないのは、「温度変化」。
冷蔵庫の温度は、実は冷蔵庫の開閉や、食品を入れたり出したりで変化しやすいのです(°_°)
ですので、冷蔵庫で保存する場合は、石鹸をタオルで包んだり、新聞紙やキッチンタオルに包んだりしてから、
保存容器に入れて、野菜室などに置かれることをお勧めします^ ^
タオルや新聞紙に包む理由は、「温度変化を少なくするため」と、「水分を石鹸につけないため」です。
冷えすぎてしまうと、暖かい空気や温かい食品などが冷蔵庫に入った場合、温度変化が大きくなり、水滴がつきやすくなります。
ですので、タオルや新聞紙で包んで、冷えすぎないように、そしてもし水滴がついてもある程度吸収してくれるようにしておきます。
タオルや新聞紙が少し湿ってきたら取り替えてくださいね^ ^
また、保存容器に入れる理由は、精油を使っている石鹸の場合、冷蔵庫にお肉などの脂分が多いものですと、すぐに匂いが移ります!(°_°)
精油は「親油性」、「揮発性」という性質があります。
揮発した精油は、すぐに油に飛び移っちゃうのです(・・;)
びっくりですよねσ^_^;
ですので、保存容器でがっちりガードしておきます^ ^
「冷蔵庫にそんなに余裕がない!」という方は、できるだけ温度変化の少ない場所や、温度の低い場所に置かれることをお勧めします。
また、その際には保存容器に入れ、「除湿剤」も一緒に入れて置かれると安心かと思います^ ^
除湿剤はある程度湿気を吸うと効果がなくなりますので、定期的に交換してくださいね^ ^
保存容器は「缶」が最適かと思います。
光も遮断できますので、色が付いている石鹸は退色が防げます。
(光が当たると着色料を使っている石鹸も退色しますし、オイルや精油そのものの色が出ている石鹸はなおのこと退色します。)
お菓子の缶でもオッケーです^ ^
もし缶がない、という場合は、食品を入れるような保存容器(密閉できるもの)でも大丈夫だと思います( ´ ▽ ` )ノ
熱伝導率が高いものだと、外気温が高いと保存容器内も温度が高くなる可能性があるので、 注意してくださいね^ ^
私はキャリアオイルや精油保存用にクーラーボックスを使っていますので、
入れられる石鹸はその中に(冷蔵庫に入れるのと同じ方法で)、
入らない石鹸は温度変化の少ない、日光の当たらない場所で除湿剤を入れた密閉容器に入れて保存しています。
この方法で大体の梅雨・夏場はしのげるかと思います^ ^
今のところ、販売中の石鹸さんたちも酸化することなく保存できています!
いかがでしたでしょうか?
手作り石鹸って本当にデリケートですσ^_^;
でもそれもまた使う楽しみになりますね( ´ ▽ ` )ノ
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